彼女の彼氏が決まるまで
「本居のこと、好きかって?」
「何でわかったの?」
「俺の口から言うのは何か悔しいけど・・・あいつは不器用だけど本気だと思うよ。」
「フゥー・・・だよね。」
大きなため息をつき、羽月もこたえた。
人が少ない所に寄りかかって立っていると、パーカーの帽子を目深に被った男に手を引っぱられ、暗い路地に夏音は連れて行かれた。
「瞬・・・。」
「聞こえてっから。本居の声。」
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