彼女の彼氏が決まるまで
後半が始まりしばらくたった頃、
「本居・・ハーフタイムの間・・・・・何かあっただろ?」
自分の方を向かせて、塚原が夏音に話しかけた。
「何?何かあったの?」
羽月の声にこらえていた涙が溢れだした。
「えっ‼おい。ちょっ。」
慌ててタオルを渡す塚原。
「瞬が、別れようって・・・。」
「帰ろ!夏音‼もうつらい思いしなくていいよ。」
「ううん。最後までみていってほしいって・・・瞬の最後の頼みだから。」
夏音は涙を拭って、まっすぐピッチみた。