彼女の彼氏が決まるまで
「本居‼」
副校長の呼ぶ声も無視して。
「みあ?!いる?大丈夫?」
保健室に行くと、みあの姿はなかった。
夏音はしばらく電気の消えた保健室のベッドに座り込んで、ぼんやりとしていた。
さっき確かに保健室にみあを送ったばかりなのに。
そのとき鞄は持っていなかったはず・・・なのにと考え事をして。
そしてその後の授業に出る気もおきず、ぼんやりとしたまま家に帰った。
「本居?!」
そして、夜になり塚原か帰ってくるまで真っ暗な部屋に1人ソファーにもたれていた。