彼女の彼氏が決まるまで
結局、前日は塚原がお弁当を買ってきていたのでそれを食べた。
その辺りで会ったことにして一緒に登校するかと塚原は聞いたが、夏音は大丈夫だと言い、塚原を見送ってから登校した。
夏音は靴を履き替え、自分の教室へと向かった。
外からは朝から部活の子たちの笑い声が聞こえていた。
教室に入ったが、いつもの時間だというのに、みあの姿はなかった。塚原もその後教室に入ってきて、みあの姿が見えないことに驚いた。
「笹木は休みか?」
「笹木さん、昨日体調不良で帰ったんで休みじゃないですか?帰る時、しばらく休むかもって言ってましたよ?」