彼女の彼氏が決まるまで
ーー 放課後。ーーー
みあがいなくなってから、夏音はまた前と同じように1人で過ごしてきた。
友だちを作る気がないわけでも無かったが、ここ数日瞬のことがあってからか特に女子の態度がおかしいことに薄々気づいていた。
夏音がトボトボ歩いていると、
「よ!」
「瞬?!部活は?ユースのほう・・」
「休んだ。朝練はしっかりしたし、休めないわけじゃないし。たまには一緒に帰ろうかと思って。」
瞬は夏音の手を握った。
「何してんの?学校だよ・・」
「関係ない。」