彼女の彼氏が決まるまで
瞬の言葉にすぐには返事が出来ずにいた。
「本居。」
「大丈夫だよ、心配しすぎ。」
夏音は屋上を出て、階段を駆け下りた。
5時限目が始まる前に、夏音は夏音のすべき事を決めていた。
「塚原先生。」
「え、あ、本居?どうした?もうすぐ5時限目だぞ?」
「ごめんなさい。しばらくサボってもいいですか?」
「駄目に決まってるだろ?」
塚原に背を向けて、夏音は出て行った。
〈ごめんね、いつも皆に迷惑をかけて。
私はそれでも友だちを探したいんだ。〉