彼女の彼氏が決まるまで
塚原の昼間の話を聞き、瞬は嫌な予感がして学校へと向かった。
体育館の小さな窓の鍵を開けっ放しにしておいて良かった。
あちこちを探し回り、勘違いだったかと安心して帰ろうとした瞬間‼
遠くの方で大きな物音が聞こえた。
慌てて駆け寄ると、夏音が血だらけで倒れていた。
「も・・本居‼‼」
瞬は駆け寄り、夏音を抱え上げると、
「まさや・・には・・・たく・・ないから・・内緒・・に。」
その言葉を聞いて、瞬は夏音を優しく抱きしめた。
「ふざけんな・・無理だろ・・?!どうしろってんだよ‼本居‼おい‼死ぬなよ?!」