彼女の彼氏が決まるまで
瞬は友だちに慌てて連絡をし、知り合いの病院へと運んだ。瞬は夏音の願いを聞き入れ、階段から屋上の全てを綺麗に掃除してから病院へと急いだ。
病院にちょうど着いた時に、塚原からの着信があった。本当のことを言えたら、どれだけ楽だろう・・そう思いながらも夏音の事が頭から離れず強がってみせた。
「・・・本居は?!」
病院にいた友だちに瞬は聞いた。
「わりぃ・・・」
「わりぃーって・・・何だよ。」
「お前の彼女・・・まだ意識が戻らない。階段から落ちた時に腕の骨にヒビが入ったようだけど、あちこちに内出血もあるし・・って。」