彼女の彼氏が決まるまで
7月
夏音はそのまま机に伏せたままでいた。
紀香から夏音に話しかけてくる。
「生きてたんだ。まだ決着ついてないし、許さないから。」
「はいはい・・。こっちも・・許す気・・・ないから。ただ・・いつでもかかってきな。相手に・・なるから。」
その言葉に何も言い返せずに、紀香は去っていった。
紀香は勝てないと悟った。
「ごめんね・・。みあ。私・・・今日は・・帰るわ・・・。会えて・・良かった。」
夏音はそう言って、重々しく立ち上がるとゆっくりと階段を下りた。
動ける状態じゃ無いことくらい、夏音が一番よくわかっていた。