彼女の彼氏が決まるまで
ーー 7月。ーーーーー
暑い暑い夏休みが始まる。
何もすることもないけれど、皆とても嬉しそうだった。
「まさやーん。夏休みって何?」
「学生は健全に過ごす・・・」
「うわ‼先生みたい。おっさんぽい。」
首を横に振って、まさやんから離れた。
「ってか!怪我も治ったし、中川と会ったりとかは?」
「うーん。サッカー忙しいみたいだし、今のところは約束ないんだよねー。」
夏音はキッチンでお茶を入れて、塚原にも渡した。
「まさやんこそ、なんかないの?」