彼女の彼氏が決まるまで
夏音と夕輝は、裏から外に出た。
そこには瞬たちが待っていた。
「夏音、どーして言ってくれなかったの?」
「ホントホント。夏音ちゃんこんな大事なこと、何で瞬にまで黙ってたんだよ。」
羽月と悠の言葉に夏音は下を向く。
「本居は恥ずかしかったんだよな。ガチガチに緊張してたし、駄目だーって言ってたしね。」
「う・・うん。私の歌を皆がなんて・・・とてもじゃないけど。」
夏音が恥ずかしそうにしていると、
「あのさー皆にお願いがあるんだけど夏音、少しの間・・・いいかな?」
瞬は突然、夏音の手を握った。