彼女の彼氏が決まるまで
瞬の人気が再上昇。
夏音と瞬の関係も夏休みを挟めばすっかりと忘れられ、瞬人気は加速していった。
そして、クラスでも出し物の話し合いが始まった。
「何かやりたいものあるか?」
「お化け屋敷とかは?」
「いいね‼面白そう。」
「劇は?」
「あー!なんか文化祭っぽい‼それいいんじゃない?」
色々と案が出た中から、結局劇になった。
夏音は決まった瞬間、チョイ役の何も話さない役がいいなーと考えた。
考えていたのに・・・。
「なぁ、本居。いつからあのバンドに?」
クラスの男子、光石 渉(ミツイシ ワタル)が突然話しかけてきた。