彼女の彼氏が決まるまで
ーー 文化祭の準備。ーーーーー
この学校では9月終わりには文化祭。11月始めには体育祭がある。バタバタと文化祭の準備は始まった。台本はクラスの女子が作り上げてくれていた。
「ヤバッ!この最後のキスシーン楽しみなんだけど!塚原先生が・・・キャー‼‼」
「私が相手役になりたかったー本居さんが羨ましい。」
塚原が御曹司だという盛り上がりが、夏音に重くのしかかっていた。
劇は、街で笑顔で働く夏音を塚原が見かけるところから始まる。ホテルの御曹司だった塚原は彼女を見てから、普通にお金を稼ぎ身分関係なく友だちを作ってみたくなり、短期間だけ一般の人たちと同じ生活をする事を許される。