彼女の彼氏が決まるまで
カフェ。
「瞬、ありがと。」
「こちらこそ。」
瞬は自分の耳を触る。
「私、中学ん時も瞬がいたから強くいられたんだ。だから、ずっと感謝してた。」
「強くいなくても良かったのに。見てるこっちは内心いつもヒヤヒヤしてたよ。まぁ・・・そんなとこも気に入ってて。」
いつも直球な瞬に、夏音は恥ずかしくなる。
それでも鈍感な夏音には、ちょうどよかったのかもしれない。
「瞬、ずっと一緒にいてね・・・。」
「俺なんかで良ければ。」
そう言い、2人は笑いあった。