彼女の彼氏が決まるまで
「え・・・?何で泣いてんの?体調悪い?休もうか?」
夏音は塚原に駆け寄ると、
「いや・・・続けて。」
塚原は言った。
「でも・・・」
「凄く感動した・・本居の歌で。本気で成功すると思う。本居の歌や演技にどんどん引き込まれてる。どんどん引き込まれて、どんどん演技が演技じゃなくなっていってる。」
夏音は言葉が出なかった。
ーーー 本番前日。ーーーーー
リハーサル。
実際の衣装を着て、舞台に立った。
「塚原先生、きまってますね。」
「本居も。」
そこから、リハーサルが始まった。