彼女の彼氏が決まるまで
何公演かあるうちの1公演が終わった。
「ねぇねぇ!あれホントにキスした?ヤバかったね~!うち、次の公演もみようかな?」
「行く行く‼絶対見る!」
「ヤバっ‼歌最高じゃん。」
「マジ泣いたわ!」
廊下では劇の話で盛り上がっていた。
そんなこともつゆ知らず、夏音はとりあえず1公演が終わりほっとしていた。
「かのちゃん、行くよ!」
「え?」
「何とぼけてんの?時間ないんだから、早く瞬くんのカフェ行くよ!」
そう言って、瞬のクラスにむかった。
「いらっしゃいませ。」
そこにはビシッと着こなした瞬の姿があった。