彼女の彼氏が決まるまで
「公演どうだった?」
「1公演目はなんとか無事に終わった。瞬・・・カッコイイじゃん。少しの時間しかなかったから、来れて良かった。」
「ありがと、後で行くね。」
少し複雑な気分の夏音。
キスシーンもあり、さっきは当たりそうなくらいの距離だった。
「呼んでるよ。瞬も頑張って!」
夏音とみあは瞬のクラスを後にした。
廊下は混雑していた。
「そろそろ次の公演に行きますか。」
「はい。本気でやりきりますから。」
「俺も本気でいくよ。」
夏音は本気で歌い、不思議と演技をしている感覚もなくなっていった。