彼女の彼氏が決まるまで

最後のキスシーン、気がつくと普通にしていた。
拍手喝采。皆で手応えを感じ、皆で抱き合い、喜びを分かち合う。塚原と夏音も見つめ合って笑い、ハイタッチをした。





せっかくの衣装。
全公演後、皆で役のまま学校中を歩く。夏音と塚原は手を繋ぎ、皆は後ろからワイワイと。
つくづく自由な校風の高校だと夏音は思った。

後夜祭前には来てくれた羽月たちに挨拶に行った。



「良かったよ~。衣装も可愛いし、瞬くん妬いてんじゃない?」

「バンドやっぱやってよ。」

「そうだよ!続けなよ!それに、瞬のやつも気が気じゃないと思うよー!」



「それは、どうかな?」



こうして文化祭は終わった。









< 230 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop