彼女の彼氏が決まるまで
最後のキスシーン、気がつくと普通にしていた。
拍手喝采。皆で手応えを感じ、皆で抱き合い、喜びを分かち合う。塚原と夏音も見つめ合って笑い、ハイタッチをした。
せっかくの衣装。
全公演後、皆で役のまま学校中を歩く。夏音と塚原は手を繋ぎ、皆は後ろからワイワイと。
つくづく自由な校風の高校だと夏音は思った。
後夜祭前には来てくれた羽月たちに挨拶に行った。
「良かったよ~。衣装も可愛いし、瞬くん妬いてんじゃない?」
「バンドやっぱやってよ。」
「そうだよ!続けなよ!それに、瞬のやつも気が気じゃないと思うよー!」
「それは、どうかな?」
こうして文化祭は終わった。