彼女の彼氏が決まるまで

「俺が妬いてないと思ってた?塚原が手を引いて連れてった時も、塚原に助けてもらわないって夏音が言った時もどんな時もいっつも妬いてたよ。」





「私もそう。皆にキャーキャー言われてモテる瞬が誇らしかったけど、いつも凄く遠くに感じてた。」




夏音は瞬を見つめた。


 


「けど、俺ばっかじゃなくて良かった。」




瞬も夏音を見つめた。






後夜祭の最後は花火で締めくくられた。
夏音と瞬は抱きしめ合い、劇にも負けないキスをした。







「いつでも夏音しか見てないから。」





「私もだよ、忘れないで。」









< 233 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop