彼女の彼氏が決まるまで
「本居?もしかして・・」
前にいた渉が声をかける。
「誰にも言わないで・・・。大丈夫だと・・思うから。」
夏音は縄に足をかける。
「マジかよ。どーなっても知らねーぞ・・・」
渉は心配そうな顔をしていた。
「いーちにーいちに・・・」
百足が動き始める。
夏音も下を向きながら、合わせていく。
「ダメだったら言えよ・・・俺が転んでやるから。」
渉はコソッと夏音に言い、夏音も頷いた。
しばらく続いたが誰かがつまづき、転ぶ。
「っ・・。」
夏音たちはすぐに立ち上がった。