彼女の彼氏が決まるまで
本当は・・・
渉が体育館に戻った後、2人になった。
「引っ越し手伝えなくてごめん。あいつ友だち?」
体育館の方を指差して聞く。
「うん。文化祭でだいぶ友だち増えたんだよ?」
「そっか、良かった!あのさ、3限いなかったし、さっき塚原と変な感じだったけど・・何かあった?」
「何もないよ。体操服忘れて取りに帰ったら、遅くなっちゃったから気まずかっただけ。そろそろ時間!戻らないとだから。」
夏音は足の痛みを隠しながら歩いた。
本当は・・・・・
「え、え?じ・・地震?!」