彼女の彼氏が決まるまで
グラグラと揺れてバランスが崩れ、脚立が倒れて夏音は床へと叩きつけられた。
「痛っ‼‼‼」
持っていた重たい荷物も一緒に落ちて、倒れた夏音の足の上に思いっきり乗っかった。正直、体中が痛く品出しが出来る状況ではなかったが、足を引きずりながら終わらせて店を閉めた。
塚原が迎えに来てくれていて助かった夏音であったが、痛みを隠しきれる自信がなくすぐに部屋へと入った。
次の日は体中の痛みがひどかったため、先に家を出て24時間やっているドラッグストアーで湿布に包帯と痛み止めを買ってから学校に向かった。