彼女の彼氏が決まるまで
夏音は口元に人差し指をおいて、シーっとした。
それからの練習は問題なく過ぎ、昼食の時間になった。
5限は学年女子のダンス・学年男子のいかだ流しの練習、6限は全校練習。
「夏音!5限のダンスはうちらの見せ場だよ!中川メロメロにしてやんな!あいつだけキャーキャー言われちゃたまんないもんね。」
亜美は舌を出す。
「ホント、ホント。」
みあも笑う。
夏音は正直、上手く足の痛みを隠して踊れるか不安だった。
5時限目。
女子のダンスから始まった。
男子は座って見学。
夏音も覚悟を決めて、立ち位置に立った。