彼女の彼氏が決まるまで
痛み止めはまだ、かろうじて効いている。
夏音は足をかばいながら、踊った。
バレないかと内心ヒヤヒヤしながら。
踊り終わると、男子の拍手が聞こえる。
「ちゃんと見てるよー!かのちゃん良かったよ。」
「良かった・・。」
完全に痛みが戻ってきて足をついているのも、つらい夏音だった。
次は男子のいかだ流しの番。
少し休むことが出来、瞬がキャーキャーと言われているのも今日は助かった。
夏音はその隙に抜け出して、渉に借りたスプレーで足を冷やした。薬はまだ飲めない。
足は見事に腫れ上がっていた。