彼女の彼氏が決まるまで
「で、どうすんの?これから。」
「帰るよ・・・家族が寝てくれてる事を願って。学校での生活はどうするか悩んでるけど・・・。」
夏音が立ち上がりよろけると、渉が支える。
「悪いことしてる気分なんだけど。中川にくらい言えよ。学校でだって、体育祭がなきゃどうにでもなったかもしんないけど、あったら隠しきれないだろ?」
渉は机に腰掛けて頭をかかえた。
結局、渉の家の運転手が夏音を送ってくれる事になり、マンションが見える所でとめてもらった。
「また明日な。無理すんなよ?」
「うん。ありがと。」