彼女の彼氏が決まるまで
瞬のファンの隙間から抜け出し、悠は一足先に羽月たちの所に来た。
「お待たせ!ね!これがサッカーしてるときの瞬だよ。」
悠は瞬の方を見て笑った。
「瞬ー!先にあっち行ってるね!」
ファンの間から、瞬はすまなそうな顔をして手を合わせて頷いた。
公園前。
「あっちでわかるの?」
羽月が聞くと、
「いっつもあぁだから、今日は最初から待ち合わせる予定だったし、ここって話してたんだ。」
悠は言った。