彼女の彼氏が決まるまで
足の腫れがひどくなり、内出血を起こしてしまっていた。
「限界か・・・。」
呟いたところに、自分の番がおわった渉がかけてきて足を見る。
「限界だろ?」
渉は夏音を背負ってとりあえず教室へと向かう。
教室についたところで夏音を机に座らせ、足の腫れを冷やす。
「誰にもバレたくないんだけどなー・・・。」
夏音は涙を流した。
「今日は帰れ。本居の走るとこは何も無かったように俺が走っとくから。全校練習なんていなくてもバレないし、学年種目にしか元々出ないだろ?それも俺が出てもいいし。気づくとしたら・・・塚原くらいか。」