彼女の彼氏が決まるまで

ここは学校、しかも皆がいるところで塚原との関係をバレることがないよう夏音なりの気遣いだった。







百足競走は昼前。
ダンスは昼後。




競技がどんどんと進んでいく。
ギブスを外して、痛み止め服用。
後、不安なのは・・・傷口だけだった。







「渉、ちょっと。」




夏音は体育祭の間で、校舎の方に渉を呼び出した。





「改めて・・・ありがと。」





「来るとは思ったけど、塚原先生は知ってたの?」




チラッと校庭の方を覗く。





「ううん。絶対に止められると思ったから。」









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