彼女の彼氏が決まるまで

校庭の方に向き直す。





「うん、渉。同じクラスのいいやつだよー。」





「そうなんだー。てか、何日か学校休んでた?全然見かけなかったけど・・・。」




こういうところだけ鋭いのが、瞬だ。





「休んでた・・・体調不良で。今日は復活してきたよ。リレーには出られないけどね。」




瞬は大丈夫なのかとおでこに触れた後、夏音をぎゅっと抱きしめた。
長袖で来て、完璧と思っていたが抱きしめられると全身がまだ痛かった。





「ごめん・・・。渉そろそろだから応援しに行ってくるわ。まさやんもサボってるって、もうじき気づいちゃいそうだし。」









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