彼女の彼氏が決まるまで
「ねぇ、よく一緒にいるみたいだけど、渉って夏音の何?」
手首を掴まれ痛みで、慌てて振りほどいてしまった夏音は、
「強いよ・・痛かったよ?渉は友だちだって言ったじゃん。また、ヤキモチ?確かに、渉にしてもまさやんにしても大事に思ってるよ。でも・・・」
何と言ったらいいのかわからず、言葉に詰まってしまった。
「ごめん。」
そう言い、瞬は先に校庭に戻っていってしまい、夏音も校庭へと戻った。
気まずい雰囲気になり、夏音はどうしたら良いのか分からなくなってしまった。
「本居。大丈夫か?」