彼女の彼氏が決まるまで
無事に体育祭の前半が終わり、皆昼食をとりに教室へと戻る。
夏音は塚原に頼んで、屋上の鍵を借りた。
「痛っ、やっぱり・・・。」
傷から血が出ていた。
慌てて持ってきたガーゼ等で処置をし、靴下を替えて患部を冷やした。
「そんなことだろうと思ったよ。」
塚原が屋上へとやってくる。
「朝はごめん、学校だったから。今日だけ目をつぶってよ。」
「許可出てないだろ!まだ歩ける状態でもないのに。百足競走なんて。足だけじゃなくて体も・・・」
塚原はそこまで言い、口をつぐんだ。