彼女の彼氏が決まるまで
高校2年生
ーーー夜。ーーーーー
みあはバイトで先に帰り、渉・夕輝・羽月・悠・瞬が残っていた。
「泊まってく?」
夏音が聞くと頷き、
「許可も取り、健全に!」
羽月が笑うと、皆笑った。
「本居、久々に歌おうぜ。まだ歌えんだろ?」
ギターを片手に夕輝が聞いて、夏音の手をひいた。
「最高!!やべー!こんなに近くで聞けるとは!」
渉は大興奮している。
それはそうだ。
好きなバンドの生歌が目の前で聞けるのだから。
その一方戸惑う夏音をよそに、椅子に座らされ準備がどんどんと進んでいく。