彼女の彼氏が決まるまで
「ごめんね。ちょっと疲れちゃって。」
「いや、皆は塚原が部屋に案内して、感動したまま部屋に行ってたよ。」
「なら、良かった。で、瞬は?」
夏音は部屋のベッドの枕元に寄りかかって座り、瞬にも座るよう促(ウナガ)した。
「俺・・・来年度から、ここに来ようかと思ってて。いつ話そうか迷ってたんだけど。」
「嘘っ・・・いいの?」
「俺、こんなで悠の言ってたようにサッカーバカだから、自分でどう時間作ったらいいかわかんなくてさ、けど一緒にいたいんだ。夏音と塚原がいいって言ってくれるなら・・・」
瞬は夏音を見つめる。