彼女の彼氏が決まるまで
「つまんないじゃん。」
「はぁ?体調悪いのか?」
おでこを触る塚原。
「こんなとこで・・・どっか目に付かないとこに。」
夏音は言うと、塚原は手を引いて近くの店に入った。
目に付くでしょうと夏音が声をかけると、知り合いの店だからと言った。
「ごめん、クローズで。」
塚原が言うと、ちょうど客もいなく店主はあっさりと店を閉めていた。
「で、何で来たの?中川は?」
「騙してきた。だって・・・つまんないじゃん。仕事だって分かってるよ。けど、せっかくの修学旅行なんだもん。」