彼女の彼氏が決まるまで
頼み
その夜。
夏音がバイトから戻ると塚原と瞬は帰宅していて、羽月・夕輝・悠・渉・みあ・亜美・龍也が集まっていた。
亜美にも修学旅行でやっと塚原のことを言えたが、案外あっさりと受け入れていた。
「えっと・・・これは何事?」
「う~ん、進学祝い?」
羽月は首を傾げる。
「それでは皆さん。動画を撮る準備は出来てますか?」
瞬が突然仕切り出す。
「動画って、瞬・・・急に何事?え?・・・え?」
訳の分からない夏音をよそに、羽月も塚原も動画を撮る準備をしていた。