彼女の彼氏が決まるまで
「じゃあ、始めても大丈夫ですかね。今日はお忙しい中、お集まり頂きありがとうございます!」
「で・・・何が始まんの?今から?」
龍也も夏音と顔を見合わせ首を傾げる。
が、ちゃっかりしている龍也は、携帯片手に動画撮影を始めていた。
「本居夏音さん。」
「はい・・・?」
名前を呼ばれ、手を引き前へと連れて行かれる。
「俺はサッカーバカで、知ってのとおりプロのサッカー選手になる予定です。いっつもダサくて情けない俺だけど、夏音のいない人生は考えられないので、結婚して下さい!」