彼女の彼氏が決まるまで
夏音は泣き崩れ、声にならなかった。
「おい・・・ふざけんな・・。なんで・・俺なんかを」
塚原が頭をおさえながら起き上がり、瞬に駆け寄った。
「ま・・・さ。なん・・で・・だろうな。」
〈なんでだろうな・・・夏音の腕を引っ張って助け自分を犠牲にしようとしているまさを見て、死なせたくないと思った。
夏音を悲しませたくない・・・と。
バカだよな・・・。〉
瞬は飛び出して塚原を突き飛ばしていた。
「まさ・・・良かった・・・お前が・・いなきゃ」
「何言ってんだよ‼しゃべんなよ‼」