彼女の彼氏が決まるまで
夏音は病室に戻り、塚原と悠以外の友だち全員に病院にすぐに来るようにと伝えた。今日しか会えない・・・と。たまたま日曜日に当たっていたため、全員来れると連絡があった。
「まさやん・・・悠くん。聞いてくれる?」
「あぁ。」
「瞬・・・生きてる。」
夏音は泣いた。
「嘘だろ?」
喜ぶ2人をよそに、夏音は泣き続けていた。
「だけど・・・があるんだろ・・?」
塚原が悟った。
「脳死で・・・ながくないって・・。ドナーカードを持ってたって・・さっきお母さんが来て・・・返事をした。賛成・・・だって。」