彼女の彼氏が決まるまで
「いく・・・?」
塚原が声をかける。
「無理・・つ、つら・・つらくて・・でも、最期だもん・・笑わなきゃなのに・・・。」
夏音を塚原は抱き締めながら泣き、
「いいんだよ・・・今は・・泣いて・・・」
声をかけた。
「かのちゃん・・・私たち出てるから・・ね?」
みあは言い、皆と一緒に涙を拭いながら部屋を出て行った。
「ごめん・・・皆・・ありが・・と。」
夏音は塚原と一緒に瞬の方へと向かった。
「しゅ・・・」
伝えたいことはたくさんあるのに、言葉が出てこなかった。