彼女の彼氏が決まるまで
誕生日
瞬のお葬式も終わり、部屋は静まりかえっていた。
部屋の中には瞬と過ごした日々の思い出が、たくさん詰まっていた。
「まさやん、寂しいね。」
「あぁ。」
朝食は3人分。
いつもと同じように座ったが、瞬の姿はなく・・・だった。
「かのん。一緒に出る?」
「うん、行こう。」
部屋に行ってきますと声をかけ、仕事にむかった。
2人は日常の生活に戻った。
「本居さん。大丈夫?」
「はい。お休みをいただいてしまって、すみませんでした。」
「いいのよ。」
職場の人たちの優しさが身にしみた。