彼女の彼氏が決まるまで
「今年のかのんの誕生日は、お互いに忙しくてちゃんとお祝いできなかったから、クリスマスは一緒に過ごせて良かったよ。」
塚原は夏音を見て、笑った。
「いいのに。ホント優しいよね・・・相変わらずイケメンだし。まさやん?まさやんは絶対に幸せになってよ?」
「俺は今でも十分すぎるくらい幸せだよ。これ以上の幸せはないよ。」
「何言ってんだか・・・。好きな人見つけて、結婚して、家族が出来てってそういうのがあるじゃ」
途中で夏音の顔に近づき、
「いらないよ。家族ならかのんと瞬がいる。」
指で夏音のおでこをつついた。