彼女の彼氏が決まるまで
「了解!あの本居先生。俺、ここに来て良かった。本居先生にも会えたし、久しぶりに自分の居場所を感じられたよ。あの・・・急に誘ったらあれかもだけど、良かったら飯でも一緒にどうかな?もっと話したいし。」
神山は耳を触った後、照れるように鼻をこすった。
「あたしも良かった。自分の居場所・・・?あ、家に来る?家族いて良ければだけど・・・。」
夏音は家へと誘った。
瞬がいなくなってから、それまでの友だち以外を家に誘ったのは初めてだった。
「お邪魔しちゃって本当にいいの?家族ってことは実家暮らし?」