彼女の彼氏が決まるまで
席につく夏音に、
「急なんだけど、俺は間違えてたよ。居場所とか勝手に言って・・・一緒にいたいって言って夏音を困らせて。夏音にはまささんがいいと思うよ。亡くなって時間もたって、それでもまだ忘れらんないのは分かってるんだ。けど、夏音は幸せにならないとだよ。まささんと結婚を考えてみてほしい。」
「ホントに急にだね・・・あたしは今のままで十分に幸せだよ?」
夏音は戸惑いながら、奏を見た。
「それじゃダメなんだ。」
奏は下を向き、自分の耳たぶに触れる。
「何でそこまで?」