彼女の彼氏が決まるまで
夏音は軽く腕を払って、部屋に戻った。
ーーー 1月。ーーーーー
塚原は結局あの後何も言わなかった。
悠はあの後すぐに海外へと戻り、羽月は仕事がしばらくこっちだからとあの日から泊まっていた。
「今日、どっか行こー!」
「どこ行く?」
「うーん。とりあえず付き合って!」
羽月に連れられ、夏音は部屋を出た。
「ここ・・・?」
「そう。最近、皆に色々なこと隠してるでしょ?気づいてないとでも思った?何も言わないけど皆も気づいてるよ?」
「ごめん。皆に心配かけちゃって・・・。って・・え?」