彼女の彼氏が決まるまで

奏は夏音の顔にそっと触れると親指で涙を拭い、優しく抱きしめた後お弁当を買ってくると言い、部屋を出て行った。






「ただいま。」





「あ、おかえり・・あれ、奏に会わなかった?お弁当買ってくるって出てったんだけど・・・。」





「来てんのか!会ってないけど、そのうち帰ってくんだろー。」




塚原は上着を脱ぎながら言う。





「あ、そうだよね!あ、あたし・・・あ、えっと、部屋にいるから、戻って来たら呼んで!」



夏音は部屋に戻った。







奏。
夏音は奏の気持ちが少しだけ分かった気がした。









< 404 / 420 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop