彼女の彼氏が決まるまで
―― 1月。――――――
あれから、瞬は夏音たちのクラスに顔を出さなくなった。
悠はそれに感づいているようだったが、そっと夏音や瞬、羽月を見守っていた。
「夏音!」
登校途中に後ろから羽月に大きな声で呼ばれ、夏音はビクッとした。
「あーびっくりした。朝からどうした?」
「あーごめん、ごめん。夏音さー最近、すっごく悩み事してない?こないだも聞こえない感じだったし、今もおはよって言ってから声かけたのに。あ!悠くん。」