彼女の彼氏が決まるまで
「たくさんサボれて良かったな!」
夏音の服を掴んで、理科準備室の廊下側ではないドアから、外へと放り出した。
理科準備室のドアの外はちょうど校舎の裏側になっていて、人目には一切触れないところだった。
「フ・・・マジか・・本性、怖っ。」
笑った後、夏音は石垣に掴まり、一歩一歩やっとの思いで理科準備室から離れた。
夏音のクラスの3時間目の授業は、体育。
西川も他のクラスの授業があるため、探しには来ない。