彼女の彼氏が決まるまで
ーー 当日。ーーーーー
瞬が来ていることを確認して、夏音は1時間目の授業を受けた。
西川の授業だ。
窓の外を見て覚悟を決め、寝ているふりをしながらサボった。
そして、授業が終わるのと同時にカバンを持ち、バレないように悠にさっと手紙を渡して、席を立った。
「本居。」
廊下で西川が声をかけ、夏音の前に立つ。
「何ですか?もう帰るんで、どいてくれます?」
夏音が言い避けると、