彼女の彼氏が決まるまで
夏音はしゃがみ込んだ。
「本居さん大丈夫?」
「あ・・・うん。大丈夫。」
何事もなかったように、立ち上がる夏音。
先生の話が終わり、体育の授業が終わった。
着替えを終えて、教室に戻り席に着いた。
他の友達が鞄を持ち帰る中、夏音は手の違和感が抜けず、しばらく1人机に伏せていた。
そして、部活の始まりとともに外は賑やかになった。
「帰・・・るか。」
鞄を持つと激痛に襲われ、鞄を下に落とした。
「ヤバイな・・・これ。」
反対の手に鞄を持ち、廊下に出た。