うっせえよ!
編集長のコーヒーブレイクを邪魔するとめちゃくちゃ怖い。
月刊パンジーでの長編恋愛小説の打ち切りの発表を受けた翌日から、私は2、3日でその打ち切り用の原稿を書き上げ、藤原に渡した。
打ち切りが決まる前からクライマックスはできていて、ちょうど打ち切りを言い渡されたその日に藤原に渡した原稿の内容も、キリが良く、藤原からも
「これなら文庫本ですが、出版できると思います。」
と太鼓判を押され、何とか作品として世には残せそうだ。
ちょうど、あの長編は厳しいと思っていただけに、これはこれでよかったどころか、本にまでしてくれるんだから、万々歳と言ったところだ。
とりあえずは、これでよかった。